
グナン
カテゴリー | 神 |
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舞台 | IPPD宇宙 |
記事サイズ | 3409バイト |
概要
「イズラ・ガブル(調合の丘)」にガブリャフと共に祀られる神。
ただし、この神は九丘神のメンバーではない。
その実態が当時の世間に知られることのなかった「堅い丸薬(オーパーツ入り機材で精製される錠剤)」と外科手術を司るガブリャフに対し、薬草や生薬を用いた民間療法を司る神である。
メスを用いた医療を啓示した「切り取るガブリャフ」に対し「切り取らざるグナン」と呼ばれる。
グナンの司祭は呪術医を兼ねる。平和王サーリグナンの名は「グナンの選択」を意味し、彼の母親が熱病で死にかけた際、グナンの司祭が受けたお告げによって発見された薬草によって癒やされ、無事に生まれてくる事ができたという。
サーリグナンは、グナンの司る民間医療で治せない病にかかった。
それを癒やしたのはガブリャフ……その原型となったガブロ人達であった。
ガブロ人の支援を受けたサーリグナンは、部族の内紛を収め「王」となり、後の大帝国の基盤となる「王国」を築き上げる事になる。
新たなる守護神として平和王に奉じられたガブリャフはパンテオンの高い位置につけられ、グナン自身は医神としては二番手に甘んじる事となる。
とはいえ、ガブリャフの司る高度医療は歴代の王や皇帝、一部の上流階級しか受けられないものであり、民衆にとって身近な医の神と言えばグナンであった。
帝国時代までのグナン像には有名な二つが存在する。
いずれもサーリグナンの所属部族に古くから伝わる品である。
ひとつは橄欖石の石像。こちらは部族が古くから住む場所に残された。
もうひとつは同じく古くからあったが部族の内紛の時に砕けてしまったテラコッタ像である。こちらの方が新しいようだ。
後者は南方の金接ぎの技術で修復され、「イズラ・ガブル」のガブリャフ神殿に運び込まれ神体とされた。
帝国崩壊時に後者は行方不明となった。暴徒によってテラコッタ像は再度砕かれてしまったというが、グナン信仰を引き継いだ教団はその破片と称するものを保有し、新造のグナン像に填めこんだものもあった。
彼等があがめるグナンは帝国内の他民族や他種族の医神、知識神、魔術神などと習合しており、元のグナン像とは形象が異なるものもある。
橄欖石の石像のほうは、失われていない事になっている、が門外不出の秘像となっており一部の高等司祭を除いては確認不可能である。
関連項目
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最終更新日2023年4月