
妖精豚
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基本情報 | |
大きさ | 未定 |
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分類 | 未定 |
寿命 | 未定 |
その他のデータ | |
特に無し |
カテゴリー | カテゴリー未定 |
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舞台 | イマジア |
記事サイズ | 6151バイト |
妖精豚とは、ター=タッキ=ダーイン銀河に分布する生物である。
概要
その外観は眼球が青い星の妖精のものと同じである事を除けば現実世界のブタ(Sus scrofa domesticus)そのもの。
平行進化、収斂進化の原則により惑星が違えど生命が存在する場にはしばしばブタへと品種改良されるイノシシに相当する生命体が存在する。
そしてティ=キウー等でも「イノシシ」は「ブタ(に相当する家畜)」へと改良された。
妖精豚はそのフォルムや食性などの特徴から「豚」と呼ばれ、伝承における結びつきから「妖精」を冠して呼ばれる。
この呼称は文化や大陸、種族を超えて共有されており、ティ=キウーの各言語で「妖精豚」と呼ばれている。
「妖精」とは、ター=タッキ=ダーイン銀河内の広大な宙域における(各惑星の神話にその痕跡を残す)超・超古代期における覇権種族の一つを指している。
妖精豚は元々この種族が宇宙に進出する前に「ブタ」の遺伝子を改変して生み出した生物であった。
妖精豚の用途は、自分達に移植する為の臓器を備えさせるというもの。
その技術は飛躍的に向上し、その種族の胎児を育む子宮を保有する事も可能となった。
倫理的な問題は指摘されていたのだが、惑星全土で進行していた深刻な少子高齢化を解決する為、機械式人工子宮の技術完成までの繋ぎとして、多くの国々で「ブタ」内の子宮における新生児の確保が選ばれた。
ブタ子宮より生まれた者達には同族から冷ややかな目も向けられたが、文明存続の為としてこの方式は容認された。
機械式人工子宮の技術が完成した時代にはこの出自はエスニシティや国家、言語、宗教にも匹敵するアイデンティティともなった。
こうして機械式人工子宮完成後もこちらに移行せず、我が子をブタ子宮で育むグループが存続していくことになる。
「臓器の移植元」かつ「生きた人工子宮」である遺伝子改良ブタはシンボル的な地位を獲得した後、他にも様々な役割が付される事になる。その一つが「認証の用具」としてのそれである。
この種族は様々な科学技術を生み出していた。その中には指紋認証や声紋認証、静脈認証、網膜認証といった生体認証も含まれる。
超技術の産物を使用する為の認証のキーとして、知的生物たる本人のそれでなく、この「ブタ」を用いる文化が成立。
さらに、使用者側と同じ身体・生体情報を体組織や器官という形で埋め込む形に変化する。
同種族の文化・文明にも「自動で餌が出る機械」の起動用コードとしてペットの生体情報を参照する例はあったが、「飼い主」側のための道具・機械類でそれを行い、さらに「ブタ」側への再現という形で使用者側とある種の一体化に行き着いた事に特徴がある。
「妖精豚」を生み出した種族は宇宙進出後、広範な宙域における覇権種族の一角を占める程の勢力を得たが、やがてその栄華は終わり、遙か遠い彼方の残響として各惑星の神話やオーパーツ等の遺物に痕跡を残すにとどまっている。
が、認証にも使える遺伝子加工ブタは超古代の技術や遺物を利用方法に通じた異種族の一部の者達の管理のもと残された。
この家畜種が持つ生体情報はこれを生み出した種族由来のオーパーツ起動・制御のキーとして使用される。
衛星ム=ンーの九氏族はオーパーツ側のロックを外し、管理下の妖精豚の生体情報に反応するようパスコードを再設定する技術を有する。
「妖精豚」そのものはティ=キウー側で野生化しており、この家畜を産みだした「青い星の妖精」の神話と結びつけられて「妖精豚」と呼ばれている。
衛星ム=ンーで九氏族が管理し、ティ=キウーで野生化した「妖精豚」は眼球だけが「青い星の妖精」族と同じになっている「網膜認証タイプ」である。
イズラ・ガブル(調合の丘)にあったオーパーツは、ガブロ人にハックされ、機材側が『「青い星の妖精」か妖精豚の生体情報をかざせば起動可能』な仕様にされていた。
しかし、この機材から生み出される凶暴性抑制薬は、帝国の安定の基盤であり、その力は独占される必要があった。
そのため帝国中枢に関与する者達が管理する特定の血統の妖精豚のみが認証を通過できる仕様となっていた。
帝国崩壊後、生き残った血統個体群は外部に流出。野良の個体群と混ざり合い、オーパーツの起動には使えなくなった。
関連項目
余談
「青い星」の「星」は実際は地球型惑星ですが、ティ=キウー各地の神話・伝承ではシリウス的な星(恒星)になっているイメージです。
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最終更新日2023年4月